第3回 自由研究のテーマ決めのコツ③ 先行研究を調べよう

こんにちは!
自由研究ラボ、所長のヤベちゃんです。

お待ちかねの第3回のテーマは「先行研究を調べよう!」です。

前回は、マインドマップを使って仮のテーマを決めました。
皆さんきっとオリジナリティあふれるテーマになっていることでしょう!

まだ読んでいない方は是非前の投稿もご覧ください。

第1回 自由研究のテーマ決めのコツ① マインドマップを作ろう! 第2回 自由研究のテーマ決めのコツ② マインドマップをどう使う?

さて、皆さんが一生懸命に考えた課題と解決策。
その課題は皆さんが人類で初めて発見した課題でしょうか?

そうだとすればそれはすごいことです。
誇っていきましょう。

ただ、ほとんどの場合皆さんが困っていること、嫌いだと思っていることは他にも同じことを考えている人がいます

それは他の小学生の子の場合もあれば、大人、研究者の場合もあります。
海外の研究者かもしれません。

その人たちは、その課題に対してどう取り組んだのでしょう??

第0回 研究ってなんだ?

第0回の授業でも伝えましたが、研究で大切なのは「新しいことを発見したかどうか」です。
これ、重要なので何回でも言います。

ここで大切なことが「先行研究を調べる」ことです。

先行研究というのは、他の人(主に研究者)がその課題しようとして頑張った研究のことです。

これを調べる意味は大きく3つあります。

  • 自分と全く同じテーマで、すでに答えが出ていないか調べる
  • 他の人がどのような解決策を考えていたのかを知る
  • 先行研究で分かったこと、まだ分かっていないことを調べる

自分と全く同じテーマで、すでに答えが出ていないか調べる

これは先ほど言った通りです。
もし全く同じテーマで、すでに答えが出ていればそれは新しい発見にはなりません。
すでにみんなが知っていることを調べるだけだからです。

ただ注意しなくてはいけないのは、とても似ているテーマでも少し違えば新し発見があるということです。

例えば「足が速くなる音楽」について調べようと思ったとしましょう。
そして先行研究を調べたら「大学の陸上選手を対象に足が速くなる音楽についての研究」というのが見つかったとしましょう。
この場合、「足が速くなる音楽」というテーマは完全にアウトなのか?

結論から言うと全くそんなことはありません。
例えば音楽の種類を変えてみるのもOK、対象を小学生に変えるのもOK、陸上選手ではなく運動が苦手な人を対象にするのもOKです。

このように似たような研究があっても、その一部にオリジナリティを組み込めば十分新しい研究となります。

他の人がどのような解決策を考えていたのかを知る

皆さんは仮で課題と解決のアイディアを出したと思いますが、具体的な方法についてはまだ決まっていないと思います。

先行研究をたくさん調べることで他の人、しかも大人の専門家がどんな風に解決しようとしているのかを知るのはとっても意味があります。

先行研究で分かったこと、まだ分かっていないことを調べる

実は3つ目のこれが一番大事です。

先行研究を調べていくと、「ここまで分かっている」「ここはまだ分かっていない」と言うことがだんだん分かってきます。
さっきの例で言うと「大学の陸上選手に聞かせた音楽」については分かっているけど、「小学生に聞かせた音楽」「走るのは苦手な人に聞かせた音楽」については分かっていないと言うことです。

そのまだ分かっていないことこそがテーマ決めの大ヒントになります!

どうやって調べる?

先行研究の重要さは分かりましたか?

ではここからは具体的な研究の調べ方について伝えていきます。

まず考えられるのは「本で調べる」です。
学校、地域の図書館に行ってみて関係する本を片っ端からチェックしていきましょう!

次に思いつくのはインターネットですね。

このインターネットは便利ですが、注意も必要です。
なぜなら、インターネットのホームページは時々嘘や間違いが載っているからです!

適当なホームページを見ていると、適当な情報に騙されてしまう可能性もあります。
もし、インターネットを調べる時はちゃんとしたところが出しているか(研究所、国の機関、信頼できる企業のページなど)を確認してください。

ここからは差がつく先行研究調べです。

それは論文を調べてみることです!

論文なんて普段目にする機会はないですよね。
論文は大学の教授や研究者などが書いた研究に関するものです。

ただ、内容は難しい。。
中には英語のものも(と言うより大事な論文はほとんど英語だったり!!)

ここでそんな論文をどうやったら小学生でも読めるのか、教えちゃいます。

①論文の調べ方

論文を調べるときはGoogle Scholarを使うことが一般的です。

世に出ている論文はほとんどここで調べることができます。
普段のGoogleを使うようにここにキーワードを入れて調べてみましょう。

もちろん日本語の論文もちゃんとヒットしますよ。

とはいえ、自分が知りたい情報を見つけてくるのはとっても難しい。
そこで使えるのがAIです。

ChatGPTもいいですし、Consensusなどのように論文検索に特化したものもあります。

まずはChatGPTあたりから試してみるのがお手軽だと思います。

あなたは大学教授です。

私は「〇〇」について調べています。
先行研究を5つ調べてください。

その上で小学生にわかるようにそれぞれの研究を要約し、引用元を全て出力してください。
英語の論文だった場合は日本語に翻訳した上で要約すること。

このように打ち込んでみてください。

何回か繰り返しているうちに、いい論文にヒットするでしょう。

何を調べる?

さて、ここまでどのように情報を集めるかをお伝えしました。

手元にはたくさんの本と論文が集まりましたか?

ここからはその情報から何を調べるか?についてです。

注目

①タイトル・著者

②どんな研究?

③他の研究と比べて何がすごい?

④技術や手法のキモ(その研究のアピールポイント)はどこ?

⑤どうやって有効だと確かめた?(どんな実験をした)

⑥どんな課題が残っている?

この6つについてメモを取りましょう。

Chat GPTなどで要約させている場合は、これをそのまま打ち込んで、このフォーマットで要約してもらうのもありです。

まとめ

さて今回は先行研究の調べ方と言うことで

  • 先行研究を調べる理由
  • どうやって探すか
  • 何を調べるか

についてお伝えしました。

10個以上の文献を調べられたら自由研究としてはかなりトップレベルなのではないかなと思います。

さて、次回ついにガッツリとした研究テーマを決めていきますのでお楽しみに!

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