第4回 自由研究のテーマ決めのコツ④ 仮説を立てよう

こんにちは!
自由研究ラボ、所長のヤベちゃんです。

さて、いよいよテーマ決めの授業の最終回!

今まで、マインドマップを作ったり、先行研究を調べたりお疲れ様でした!
これまでの授業をまだみていない方は今までの記事もぜひ参考にしてください。

第1回 自由研究のテーマ決めのコツ① マインドマップを作ろう! 第2回 自由研究のテーマ決めのコツ② マインドマップをどう使う? 第3回 自由研究のテーマ決めのコツ③ 先行研究を調べよう

今、皆さんの手元には好きなもの、苦手なもののマインドマップ、そこから見つけた今回解決したい問題・困りごと、そしてたくさんの先行研究があるはずです。

まずは今回解決したい問題・困りごとについて整理しましょう。

「あなたがその問題を解決した時、世界はどうなりますか?」

ちょっとスケールが大きい話が急に出てきてびっくりしたかもしれませんね。
つまり、今回注目している問題はどうなったら「解決」となるのかゴールを決めると言うことです。

例えば、

足が遅い→50mを○秒で走れるようになる。
腐らないおにぎりを作りたい→30日経った後に、食べられる状態である。
計算が苦手→一日5分以内の行動で、1ヶ月後のテストの点数が90点を超える。
などです。

ここはかなり具体的に数字なども入れながら決めておくと後々楽になります。
時間を使っていいので、しっかりと考えましょう。

次は先行研究をまとめていきましょう。

それぞれの先行研究(つまり、あなたの課題に対する他の人が考えた解決方法のアイディア)を並べてみます。
そして、それぞれの解決方法の良いところと問題点を表にしてみましょう。

この問題点と先ほど決めた今回のゴールを見比べてみます。
すると、ゴールと現状に違いがあることに気づきましたか?
その違いこそが今回の自由研究で探求すべきポイントになります。

ここまでをまとめると

1.課題のゴール(理想の姿)を設定する
2.先行研究のできているところとできていないところをリストアップする
3.理想と先行研究(現状)の違い(まだできていないところ)が何かを明らかにする

さあ、ここでついに好きなものマインドマップの出番です。

今、あなたの理想の世界と現状にはギャップ(違い)があります。
そのギャップをあなたの好きなものを使って解決するアイディアを考えてみましょう!

第2回の授業で、仮テーマは決まっていますね?

先行研究を調べてみたけど、まだ誰もやっていなくてそのままのテーマで自分も楽しめそうであればそれでよし!
そのテーマに決めましょう!

先行研究を調べてみたら、同じことをやっている人がいてすでに答えが分かってしまっていた場合は少しテーマを考え直しましょう。
対象を小学生に絞る、場所を自分の住んでいる場所で限定する(特に生き物系の研究など)、似ているが違うもので試してみる(他の人はお酢を使っていたところをケチャップを使ってみる)など少しの変化でも十分です。

もし、調べている間に他のアイディアも思い浮かんだのならば他のテーマにしてみるのもありです!

この時も絶対に自分の好きなものを絡めることを忘れないようにしましょう。

研究者たちのマジメ〜な研究を見ていると、自分ももっと本格的なマジメなテーマにしなければいけないと思った子もいるかもしれません。
しかし、せっかくの自由研究なのですから自分の好きなものを入れておかないとやっていて楽しくないでしょう?
しかも大人が考えないような一見馬鹿馬鹿しい研究こそ、実はすごい発見ができたりするものです。
自信を持って自分の好きなものを入れるようにしましょう。

さて、皆さんテーマは決まりましたか?

テーマが決まったら、次は仮説を立てます。

仮説というのは「たぶんこうなるんじゃないかな〜」という予想のことです。

水曜日のダウンタウンって番組を知っている人は、あの「説」が仮説になると思ってください。

例えば
問題:足が遅い
ゴール:50mを8秒以内で走る
好きなもの:音楽
テーマ:聴くと足が速くなる音楽を作りたい
→仮説:「アップテンポの曲の方がバラードよりも足が速くなる」とか「知っている曲の方が足が速くなる」など

この仮説、めちゃくちゃ重要です。

研究というのは言ってしまえばこの仮説を検証するものです。
仮説がないと「〇〇やってみた」みたいなふわっとしたものになってしまい、それは研究とは言えません。

自分で仮説を立ててその検証のために実験をする。
この順番がとてつもなく重要なのです。

何度でも言います。
この仮説を決めるところ、めちゃくちゃ重要です。

仮説を立てるコツとしては、今までの体験や先行研究を参考にしながら「根拠ある仮説」を立てることです。例えば先ほどの速く走る研究の例で言うと、「運動会で好きな曲がかかっていた時、いつもより速く走ることができた」などの体験があるととても良いと思います。

今回の授業は結構ハードだったと思います。
ここが自由研究のレベルを圧倒的に左右します。

少し時間はかかると思いますが、ぜひこの仮説をしっかり立ててみてください。

次回は実験のやり方についての授業になります!

ではまた!

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