パソコン×自由研究コンテストは全国規模の自由研究コンクールです。
入賞のコツはどうなっているのでしょうか!?
基本情報
まずは基本情報をチェックしましょう!
対象 | 全国(海外を含めない)の小・中学生 |
テーマ | 「Microsoft Powerpoint」をはじめとするMicrosft Officeアプリケーションのほか、プログラミングアプリなどを使用してパソコンやタブレットなどで作られた自由研究の作品 |
応募期間 | 7月中旬〜9月上旬 |
応募方法 | 表紙を含め、10枚程度まで。データ容量は1作品5MB以内 |
審査プロセス | 地域ブロック→中央審査 |
賞と副賞 | 賞状、盾、複勝(地球儀や鉱物標本など) |
対象
対象は全国(日本在住に限る)の小中学生です。
テーマ
- テーマは自由です。
- 「Microsoft Powerpoint」をはじめとするMicrosft Officeアプリケーションのほか、プログラミングアプリなどを使用してパソコンやタブレットなどで作られた自由研究の作品
テーマは自由です。
気をつけなければいけないのはまとめかたで、手書きはNG。
パソコン×自由研究ということでWordやパワーポイントなどをパソコンやタブレットで使いまとめる必要があります。
応募期間
7月中旬〜9月上旬で応募可能です。
締切が9月上旬なので、夏休み中に大方まとめきっている必要があります。
応募方法
- 表紙を含め、10枚程度まで。データ容量は1作品5MB以内
とあります。
写真や動画を載せすぎると枚数以上に容量がいっぱいになってしまう可能性があります。
画像の解像度を下げる、動画はYouTubeにアップしスライドにはQRコードやリンクを載せるといった方法でまとめてください。
審査プロセス
審査員は大学の教授と学研キッズネットの編集部です。
プロセスはホームページには明示されていませんでした。
賞と副賞
賞 | 点数 | 副賞 |
最優秀賞 | 小学生1作品・中学生1作品 | 賞状・盾・記念品(AR地球儀や鉱物標本セットなど) |
優秀賞 | 小学生4作品・中学生4作品 | 賞状・各県の図鑑3冊 |
参加賞 | 応募者全員 | デジタル賞状 |
優秀賞を合わせても入賞できるのは4名なので狭き門と言えるでしょう。
最優秀賞の副賞が面白いのでぜひ細かく見てみてください。
受賞作品
赤ちゃんが泣き止むAI曲作り
0歳の弟が泣いている時にある曲を流すといつも泣き止むことに気づき、「赤ちゃんが泣き止む共通点を調べれば、オリジナルの泣き止ませ曲が作れる」と仮説を立てた研究。
いくつかの曲を弟に聞かせ、泣き止む頻度を調べランクづけをした。
その後、それぞれの曲についてテンポとキーを調べ、テンポ100~130のCメジャーの曲が弟には効果が高いと結論づけ、その特徴をもつオリジナルソングをAIで作成した。
この研究の面白かったところは、まず身近な問題(弟が泣いている)に対してしっかりと自分なりの仮説を立てていること。
そして、実験を重ねた上でオリジナルソングをAIで作るといったアクションが審査員に刺さったのだと思います。
オリジナルのカードゲームをスクラッチで作る
タイトルの通り、スクラッチを使ってオリジナルのカードゲームをパソコンで作成したもの。
実験や分析があったわけではなく、少し研究からはずれているかもしれませんが、評価すべきは圧倒的なコンテンツのクオリティだと思います。
効果音などにまでこだわり、見た目、中身共にかなり完成度の高いゲームになっていました。
お世話になった鉛筆を知りたい
自分の使っている鉛筆はどのくらい書くことができて、それは一体何文字分なんだろう?という疑問からスタートした自由研究。
鉛筆の濃さや紙質などを変えながら実験し、大方の結果を出したうえで算数を駆使して鉛筆のなんと73%が使いきれていないことを突き止めた。
身近な疑問をしっかり深掘りできていたこと、算数をうまく使いながら数字で説得力をつけていたところ、またイラストをうまく使いながらスライドにまとめることができていたことが評価ポイントになったと思います。
入賞へのアドバイス
審査基準はホームページでは明らかにされていませんでしたが、受賞作品を見ると以下のポイントが特に重要だと考えられます。
- 日常生活や社会で感じた疑問に自分なりの仮説を立てて深掘りをしているか。
- 算数・数学的な見方をして考察することができているか
- スライドに綺麗にまとめられているか。
まず大事なのがテーマの独自性。
自分の日常に関係のあるテーマか、生活の中で感じた疑問をうまくテーマにしている作品が高評価を得ています。
赤ちゃんの弟や、スクラッチの高等技術など他の人とは違うキャラクターを持っているのであればそれを活かさない手はありません。
そして「仮説を立てる」という手順。
これは多くの小学生が見落としてしまう自由研究の最大ポイントと言って過言ではありません。
「僕はこう思う」「私はこうすればうまくいくと思う」という仮説を持った上で何かを作ったり、調べたりすることを忘れないようにしましょう。
次に大切なのは、実験データなどの分析です。
ここでは、難しい数学を駆使しろとは言いません。
しかし、習った範囲まででもいいので算数をうまく使いながら見ている人が納得できるような数字の使い方ができれば入賞はグッと近づいてくると思います。
最後にして最重要と言っても過言ではないのがスライドでのまとめ方です。
容量の制限があるので、写真、動画の数を考えながらスライドだけでどのように見ている人に伝えることがいいのか、よく考えましょう。
文字だけで埋めたレポート用紙のようなスライドは見る人を惹きつけませんし、写真だけだと何が言いたいのか伝わりません。
スライドの作成やパソコンを使ったまとめスキルはこの先ずっと必要になってきます。
「いかに見やすく伝わりやすい資料を作ることができるか」というのは令和を生きる小学生にとって必要不可欠なスキルになります。
この機会にしっかりとパソコンに慣れてもらえるといいなと思います。
余談ですが、2024年の大会ではAIやプログラミングを使った作品が複数入賞していました。
テーマは自由とありましたが、パソコン×自由研究ということでプログラミングやAIを導入した研究は入賞しやすい傾向にある可能性はあります。
また、グラフなどをエクセルを使って綺麗に表すことができたら、それだけでも評価は高くなる可能性はあります。
内容と見せ方(魅せ方という言い方が個人的には好きです)の両方のクオリティを上げていきましょう!
レベル感としてはシゼコンのように何年もかけた研究じゃないと入賞できないということはありません。
応募総数は分かりませんが、賞の数はそこまで多くないので入賞するにはそれなりのクオリティが求められます。
夏休みの宿題として1〜2ヶ月しっかりやれば入賞も狙うことができます。
統計的手法やスライドへのまとめ方に関しても発信する予定なのでこのブログで学んでください。
小学生でもわかるように説明していきます。
チャンスは全員にあります、ぜひチャレンジしてみてください!