「海とさかな」自由研究・作品コンクール 入賞のコツ

「海とさかな」自由研究・作品コンクールは朝日新聞社が主催する小学生を対象にした全国最大規模の海や魚に関する自由研究コンクールです。
入賞のコツはどうなっているのでしょうか!?

基本情報

まずは基本情報をチェックしましょう!

対象全国(海外を含む)の小学生(共同研究NG)
テーマ海とさかなとわたしたち
応募期間6月〜9月下旬
応募方法観察図、作文、工作、絵画のいずれか
審査プロセス大学の教授など海洋のスペシャリストたちが審査
賞と副賞賞状・盾・図書カード・黒瀬ぶり一匹

対象

対象は全国(海外を含む)の小学生です。
2024年の第43大会では合計23005件の応募がありました。
かなり大規模な大会になります。

テーマ

ホームページには「自然現象の不思議を発見し、観察・実験して考えたこと」とあります。

理科の研究であればなんでもアリ!と言った感じですね。

応募期間

6月〜9月下旬で応募可能です。

締切が9月下旬なので実験などは遅くとも夏休み中に終わらせ、2学期が始まってからしっかりまとめるといったスケジュール感になります。

応募方法

海とさかな自由研究・作品コンクールには研究部門と創作部門の二つの部門があります。

研究部門は観察図分野と自由研究分野にさらに分かれます。
それぞれの応募規定は以下のとおりです。

観察図分野

A3判(29.7cm×42cm)か、四つ切り(38cm×54cm)サイズの画用紙を使用。
下記の4項目を記入する。

①テーマ
②動機(なぜ、この題材をえらんだか)
③観察図を描いて分かったこと
④感想など

自由研究分野

スケッチブックなどの市販のものや、オリジナルブック(画用紙などをとじたもの)に、文章、絵、写真などを見やすくまとめる。
※サイズは、スケッチブック等の場合、B4判サイズ以内で、枚数は12枚(24ページ)以内(表紙・参考資料を含む)。
※資料を添付する場合は、3辺の合計が100cm、重さ3キロ以内。
※資料などで、貴重なものや壊れやすいものの場合は送付せず、写真などで代用する。

創作部門はさらに絵画分野、作文分野、工作分野に分かれます。

それぞれの規定は以下のとおりです。

絵画分野

A3判(29.7cm×42cm)、または、四つ切り(38cm×54cm)サイズの画用紙1枚(八つ切りなど小さい分には応募可能)。また専用画用紙以外の市販の画用紙でもご応募いただけます。
※「絵画」は写真や図鑑、インターネットの画像をそのまま描くのではなく、実際に見た光景や想像した世界を描くこと。
※デジタル作品の禁止

作文分野(創作文も含みます)

400字づめ原稿用紙5枚以内。薄い文字が無いように、丁寧に書く。
※1枚目の1行目にタイトル、2行目に学校名・氏名を記入

工作分野(絵本も含みます)

工作作品:タテ+ヨコ+高さの三辺の合計が100cm以内。重さが3キロ以内。
絵本作品:B4判(25.7cm×36.4cm)サイズ以内のスケッチブックなどの市販のものや、オリジナルブック(画用紙などをとじたもの)を使用し、10枚(表紙を含め20ページ)以内にまとめる。
※壊れやすい素材や液体、あるいは液体状の素材を作品に使わないでください。
※オンライン応募の場合は、作品の高さ・奥行・横幅を記入

合計5つの分野があるので、自分の研究がどれに一番マッチしているか、しっかり選ぶようにしましょう。
このブログでしっかりと研究のイロハを分かっているのであれば、研究部門のどちらかに出すことをオススメします。

審査プロセス

審査員は東大の教授や農林水産省、水産研究所など海と魚のエキスパートたちです。
かなりニッチな研究もわかってくれる人たちだと思うので興味を持ったことをしっかり深掘りしていきましょう。

賞と副賞

点数副賞
最優秀賞研究部門8点
創作部門8点
賞状・盾・図書カード5万円分
黒瀬ぶり一匹
優秀賞53点(2024年)賞状・図書カード5千円分
参加賞全員参加者全員に『海とさかな』博士号認定と参加賞

応募数の多さから見ると、入賞するのはかなり高いハードルに見えます。

ユニークなのは黒瀬ぶり一匹ですね!
魚の自由研究ならではだと思います。

参加者全員に博士号認定も嬉しいポイントです!

受賞作品

残念ながらホームーページでは研究の中身を見ることができませんでした。
タイトルだけ紹介させていただきます。

最優秀賞一覧

  • 魚によって骨はどう違う?(自由研究)
  • コブヒトデの学習と記おくについて(自由研究)
  • 秋田にいないはずの魚 ギギ?の研究(自由研究)
  • 耳石の研究(自由研究)
  • うなぎのねりえさレシピ(自由研究)
  • 「おいしい」だけじゃない!すごい生きものマダコ(観察図)
  • マングローブジャック(ゴマフエダイ)(観察図)
  • ぼくが魅了された魚!ハマフエフキ(観察図)

自由研究は、何か実験をするというよりも観察した結果をまとめる研究が多く入賞していました。
しかし、ただ観察するだけではなく、自分なりの仮説を持っているかどうかが大切になります。

特にお家で魚を飼っている子や、近くで魚つりなど魚の生態を知りやすい子は有利かもしれません。

観察図の方は、ホームーページで見ることができるのでぜひ見てみてください。

みんな絵がとても上手で、誌面から熱意が伝わってきて驚きます。

入賞へのアドバイス

ホームページでは、審査基準などは明らかになっていませんでしたが、入賞作品を見て私が感じたポイントは以下の3つです。

  • テーマの独自性
  • 探究力(深掘りする力)
  • 熱量

まず大切なのがテーマの独自性。
住んでいる地域にちなんだものや、自分が一押しの魚などに注目している研究が多いです。

次に探究力、深掘りする力です。
ただ調べてまとめただけでは調べ学習になってしまい研究と呼べるものにはなりません。
その魚のどこに注目するのか、しっかり仮説を立ててその仮説が正しいのかどうかを深掘りしていくことが入賞への鍵となります。

最後にして一番大切だと感じたのが熱量です。
審査員も海・魚のエキスパートたちで、作品の熱量に敏感です。
入賞作品を実際見てもらえればわかりますが、「この魚が好きなんだ!」という熱量がひしひしと伝わってきます。
本当に自分が興味を持ったものでないと入賞は難しいと思います。

さらに、アドバイスとして今までの傾向からは少しずれますが、審査員長のコメントにSDGsの話がありました。
SDGsの14番は海の豊かさを守ろうです。
うまく魚・海・環境などのSDGs要素をつなげた研究をすることで今までとは違った視点となり入賞に近づくことができるのではないかと予想します。

レベルとしては、シゼコンのように数年単位で大学や企業と共同研究をしなければならないというわけではありません。(むしろ共同研究は受け付けないと明記されています。)
着眼点と進め方、まとめ方がしっかりしていれば十分最優秀賞も狙うことができます。
このブログを通して勉強してみてください。

夏休みしっかりと時間をかけて丁寧にまとめることができれば入賞のチャンスは十分にあると思います。

チャンスは全員にあります、ぜひチャレンジしてみてください!

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